日時: 2019年1月10日 9時集合 9時30分~15時
場所: 山梨県峡東漁業協同組合エリア日川渓谷支流滝沢の造成産卵場
参加者: 山梨県水産技術センター 加地氏 青柳氏
山梨県峡東漁業協同組合 古屋氏 青柳氏 若林氏
JFFA日本フライフィッシング協会 田中会員(中部支部)
甲州市CATV(調査作業内容を動画に記録している)
作業内容: 2018年10月14日(日)に今回の調査場所に産卵場を造成し産卵ポイントの環境(水深、左岸
からの距離、流速(今回は計測せず))のデータをとり産卵数と発眼卵数、死卵数を調査した。
調査結果: 昨年の異常気象(高気温が続いた通年と違う渓流環境)の影響と一つの原因と考えられるが、
19ある産卵ポイントでの産卵数は昨年とあまり変わらない数量であったが、発眼卵数と死卵
数が逆の数値(昨年に比べて今年度は死卵の数の方が多かった)であったのが驚きだった。
長年調査をしている峡東漁協の方たちも「今までこのようなことはなかった」との事でした。
2017年10月の造成後大水で造成した産卵場が流れ、11月に再造成した後の産卵データが
写真1の左のデータ、右が今回のデータですが見ての通り発眼卵と死卵の数値が逆になって
いる。 (JFFA中部支部 田中眞三)
写真1
赤い石が置いてある場所が産卵ポイント
産卵ポイントに番号を付けた資料
19ある自然産卵ポイント立地データ(左岸からの距離と水深)を計測中
水中ポンプ(水産技術センター手作り)
で発眼卵を吸い取る作業
小石を取り除くと卵が出てくる 写真は産卵された卵で、
白濁しているのが死卵、半透明が 発眼卵です。
水中ポンプで回収した卵を選別する作業
毎年の作業なので若林組合員さんは 手馴れてスムースに作業しています。
既にふかして稚魚になっているのが
19ある産卵ポイントすべてで見られました。
孵化は積算水温が450~470度になると
起こると言われてますが、今年は例年より
孵化が早くみられるのはやはり水温が高
かったことが原因だとも考えられます。
発眼卵を産卵ポイントに戻す作業
今後孵化し成魚になるのが楽しみです。