2019年6月8〜9日 峡東漁協日川(山梨県)における資源量調査の準備作業に参加してきました。
JFFAからの参加は以下参照。
8日:(中部支部)田中眞三会員、滝公男会員 (関東支部)渡辺優会員、川上潤司会員
9日:(中部支部)田中眞三会員 (関東支部)渡辺優会員、川上潤司会員
当案件は、中央水産研究所と峡東漁協が協力し昨年からスタートした注目プロジェクトです。
規定のエリア(ペンションすずらんの上下流、約500m)から採捕したアマゴ・イワナのアブラビレをカットして再放流。
その後、2カ月ほどの間、当該エリアに竿を出した釣り人から、釣れた魚種、数、アブラビレの有無を逐次報告して
もらってデータを蓄積し、統計的手法を用いて生息数を推定しようというのがあらまし。
アブラビレのない「標識魚」を川に放すこと(体長計測なども含む)が2日間のミッションで、何はなくともまずは魚を
採捕しなければなりません。昨年は電気ショッカーを用いたのですが、今回は「ルアー・フライによる実釣」で捕らえ
ようという新たな試みがなされました。日頃から日川の渓魚を厳しく教育?している精鋭アングラーが各日6人指名
され、他のメンバーは採寸やカットのサポートに。 2〜3人で構成するクルー(実釣者+サポーター)が50分おきに
輪番制で同じ区間を釣り上がりました(つまりは順番が後のほど、タフな釣りになるわけです・・・・・ちなみに一つの
クルーは日に2回順番が回ってきます)。
2日間の、延べ25ラウンドの結果としては…
・アマゴ:25
・イワナ:48
でありました。
【所感】
●場の読み、フライセレクト、アプローチ、キャスティング、プレゼンテーション、合わせや取り込み…
百聞は一見にしかずの言葉どおり、腕ある人の後に付いて一挙手一投足を観察するのは、とても参考になります。
普段においても、独り黙々と釣りをするのもよいですが、時には人と(特に先達者と)一緒に釣りをすると多くの
気付きがあるかもしれませんね。
●水産資源や環境を管理する漁協、内水面の研究に携わる専門機関のみならず、釣り人自らが 愛着ある川の
調査に参加できるというスキームはまだ珍しい取り組み。昨年の調査からは全国的に見ても稀有なポテンシャル
(=生息密度)を持つ川との報告がありましたが今年はどんな結果に落ち着くのか…これから 百聞は一見に
しかずの言葉どおり、腕ある人の後に付いて一挙手一投足を観察するのは、とても参考になりま スタートする
本調査にも積極的に関わりたいところです。
すずらん(2018年春のJFFAミーティング会場)オーナーの古屋学氏、中央水研の坪井潤一氏
(今年のハンクラ展における講演企画の登壇者)をはじめ、関係各位には大変お世話になりました。
この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。そして参加された会員の皆様、お疲れ様でした。
(関東支部担当理事:川上潤司)
坪井潤一博士より作業の説明
フライ第1班 市村班 スタート
作業説明の看板と市村氏
釣った魚の種別、体長、油鰭をカットし放流の作業中
フライ 第2班高橋班 と 第3班藤田班のクルー
2日目から参加の堀内氏
釣って希釈麻酔液の中に投入
少しおとなしくなるまで待って
種別、体長を計測
脂鰭をカットして、真水で養生して放流